コラム
リフォームとお金
部位別リフォーム費用の相場
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リフォーム費用はどのくらい掛かるものかご存じですか?はじめは相場がわからないものですが、リフォーム会社と話を進める前に、どれくらいの予算を考えておけば良いのか知っておきたいですよね。リフォームは定価がなく、また提供されるものが「工事」という形のないものなので、相場よりも高額な費用をとる業者もいます。本記事では外壁やキッチンなど部位別にリフォーム金額をご紹介します。損をしないようにおおよその相場を把握しておきましょう。
リフォーム費用の詳細
リフォーム費用の相場を知る前に、リフォーム金額にどのような料金が含まれているのかご紹介します。
<工事でかかる費用>
リフォーム料金に含まれるのは大きく分けて、以下の3つです。
材料費・・・キッチンやトイレといった設備や、壁紙・フローリング材などの資材
施工費(人件費)・・・工事をするための費用(つまり職人さんの人件費)
諸経費・・・スケジュールなどの現場管理費や経費など
<工事以外でかかる費用>
リフォーム期間中の住まいや引越し費用など、特に大規模リフォームでは予算をとっておきましょう。
●設計費
小規模なリフォームではほとんどかかることはないですが、間取り変更を伴うようなリノベーション工事では注意が必要です。
設計費がかかる業者とかからない業者がいますが、工事費に含まれていない場合もあるので、別途費用がかかるかどうかを確認しましょう。
●仮住まい・トランクルーム費用
家具を置いてある部屋のリフォームの場合には、荷物を一時的に移動させる必要があるため、家の中でスペース確保できない場合は、トランクルームなどを借りなければなりません。
また、工事期間中に家に住めない場合には、ホテルか短期間の賃貸を借りなければならないため、その分の滞在費や家賃についても考えておきましょう。
●引っ越し・運送費
上記のような仮住まいをする場合には、引越し費用や、トランクルームへの荷物の運送費が必要です。
●駐車場代
リフォーム期間中には、家の近くまで職人さんが車できます。自宅やマンションの駐車場が利用できない場合には、必要な台数の駐車場代がかかります。
長期になると費用が嵩んで非常に高額になってくることがありますので気をつけましょう。
●確認申請手数料
増改築を伴う大規模改修の場合には、建築確認申請が必要となり、手続き費用がかかります。
●印紙税
工事請負契約を結ぶ際に、契約書に貼付する印紙の価格です。
部位ごとのリフォーム費用相場
<リビング>
内装のみのリフォームか、間取り変更などを含む大規模な工事かで費用が大きく変わってきます。クロス張り替えのみの内装リフォームであれば、平米あたり1〜3千円なので、15畳の部屋であれば、30万円程度で済むでしょう。間取り変更を含むと、かなり大規模な工事になるので、100〜300万円ほど必要になります。
<トイレ>
20〜50万円がメインの価格帯です。洋式便器から洋式便器への交換の場合は、おおよそ50万円以内で可能ですが、和式から洋式への交換や、トイレ室内を広くするような工事では、50万円以上かかることがあります。
<キッチン>
50〜150万円がメインの価格帯です。システムキッチンの交換は、採用する設備のグレードや、キッチン全体のレイアウトで価格が変動しますが、おおよそ100万円以内です。壁付け型のキッチンをアイランド型キッチンへ変更する場合など、給排水の工事も必要になる際には、100万円を超えることが多いです。
<バスルーム>
50〜150万円でおおよそ収まります。最も多いユニットバスからユニットバスへの工事は50〜80万円ほど、在来工法からユニットバスへのリフォームでは、解体費用が高くなるので70〜100万円程度の相場です。
<洗面所>
20〜50万円がメインの価格帯です。スタンダードなグレードのユニット洗面台の交換がメインです。最低限の機能を備えたシンプルな商品を選ぶと、20万円以下での設置も可能です。
<外壁>
塗装の場合、使用する塗料のグレードによって費用が変わります。塗料は安いもので1坪当たり1万2千円〜、耐久性の高いものでは2万円〜。一見、高額に思えますが、耐久性に優れた塗料を選んでおいたほうが、長期的な視点で考えるとコスパが良いことがあるので、塗料選びは慎重に決めましょう。
<屋根>
塗装は屋根の面積と塗料のグレードによりますが、多くの場合100万円以内で可能です。ただし、屋根の重ね葺きや葺き替えの場合には既存屋根の撤去費用なども追加されるため、予算は100〜150万円くらいかかります。
<外構・エクステリア>
門扉やアプローチ、フェンスなど家の外側部分のリフォームでは、ほとんどの場合100万円以下でできます。門扉の修繕など小規模なものは10〜20万円程度、家のまわり全体にフェンスを巡らすような場合には、50万円を超えることもあります。
目的別リフォーム費用の相場
<断熱リフォーム>
屋根や外壁、内窓、床など広範囲かつ複数箇所に及びます。断熱リフォームの費用は、200万円以内に収まることが多いですが、一戸建て住宅の壁全体をまるごと断熱化する場合、300~500万円以上かかり、さらに施工範囲と箇所が増えると1000万円を超えることもあります。しかし、断熱リフォームは補助金を利用することができるため、その年度の申請受付期間や条件を調べた上で利用するのがよいでしょう。
<耐震リフォーム>
耐震金具の取り付けや外壁材を耐震パネルに変更するといった工事などがあります。工事内容により、25~200万円程度と相場は大きく変動します。しかし、スケルトンリフォームを行い耐震性を高める場合には1000~2000万円以上かかります。耐震リフォームは多くの地域で補助金制度がありますので、お住まいの地域で実施しているかどうか事前に確認しておきましょう。
リフォーム費用を安くするには
おおよそのリフォーム相場がつかめてきたところで、実際にリフォーム費用が高額にならないようにおさえるためには、どのような工夫ができるのかをみていきましょう。
設備の交換などの場合、特にこだわりがなければ、設備や材料のグレードを落とすのが一つの方法です。
リフォーム会社から勧められるままに選んでしまったという方も多いですが、それが最安値の商品とは限らないので、自分の生活にはどの程度の機能が必要なのかをまず考えてみましょう。
他にも、水まわり全体や、屋根と外壁など、まとめてリフォームすると安く済むケースがあります。
屋根と外壁に関しては、工事の際に足場が必須になりますが別々に工事をすると、足場の設置費用がその都度かかることになります。
何年か以内に工事をする予定があれば、2回に分けるのではなく、同じタイミングで一気にリフォームすることを検討してみましょう。
また、リフォームの内容によっては、自治体や国の補助金制度を活用できることがあるので、予定しているリフォームが補助金の対象かどうか着工前に確認しておきましょう。
信頼できるリフォーム会社を探そう
相場がわかったので、いよいよ依頼するリフォーム会社を探しましょう。
信頼できるリフォーム会社探しは大変ですが、1社のみで決めず、最低でも3社は比較してみましょう。
【リフォーム会社探しのポイント】
・要望に沿った提案をしてくれるか
・質問に対しての回答が明確か
・担当者との相性はどうか
・値段を下げる提案や、デメリットも説明してくれているか
・保証、アフターサービス面はどうか
提案される金額だけで決めてしまわず、大事な家を預けるにあたって、担当者との相性や誠実さなども比較して、ベストな会社を見つけましょう!